プラセンタ(メルスモン製薬株式会社製)とは
メルスモンは国内の、感染のない健康なヒト胎盤を原料とし、多種アミノ酸を含有しています。
酸で加水分解し、最終滅菌(121℃ 30分間)するなど、感染症に対する安全対策を講じていますが、理論的に未知のウイルス等の危険を完全に排除することは困難です。 なお、これまで、細菌やウイルス等による感染の報告はありません。
特定生物由来製品のため、「患者への説明」「記録の保存」が必要です。(平成15年7月30日改正薬事法施行)
当院採用のプラセンタ注射は日本国メルスモン製薬株式会社製であり、国内では保険診療として更年期障害、乳汁分泌不全の適応を有しています。
しかし
1)肌のハリ、つやなどの美容医療を目的として投与を行う場合、
2)更年期障害、乳汁分泌不全での投与方法、容量が異なる場合、
3)更年期障害での投与対象外(年齢など)である場合、
では適用外使用となるため未承認医薬品の投与とみなされます。
この場合、万が一重篤な副作用が出た場合も国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
適応症状
- 老化防止
- 美肌効果
- シミ、くすみ
- シワ(コラーゲンの生成を高め、肌のハリ・弾力の向上)
- 保湿(水分保持力の向上で保湿力向上)
- ニキビ(炎症を抑え、赤み・かゆみを抑える)
- 乾燥肌の改善
治療の流れ
初回受診時に特定生物由来製品のご説明と同意書への署名を行っていただき、その後に注射を行います。2回目以降は受付窓口でプラセンタ注射希望であることをお伝えください。
リスク・副作用
- 注射部位の疼痛
- 過敏症(発疹・発熱・掻痒感など)
- 注射部位の硬結
- 頭痛
- 肝機能障害(AST,ALT 上昇など)が報告されています。
また、ヒト組織由来のタンパク・アミノ酸などを含有する製剤であるため極めて稀にショックを起こすことがあります。