原発性局所多汗症

腋下多汗症でのボトックス療法

ボトックス®は、ボツリヌス菌がつくるタンパク質から生成された薬であり、交感神経から汗腺への情報伝達を遮断します。ボトックス®をワキの皮内に直接注射することにより発汗量を減少させることができます。
汗の分泌を抑える効果は通常施術2~3日後であらわれ、4~9ヵ月にわたって持続します。効果の程度や持続期間には個人差があります。発汗抑制効果を維持するためには、少なくとも4ヵ月以上の間隔で反復投与が必要です。
健康保険でも治療が認められているのは、従来型治療薬を継続し、効果が見られない”難治性”と診断された方のみとなります。
当院では、過去にもボトックス治療を受けたことのある方、また従来型の治療のみでは不十分であった方などを対象とし、ボトックス®のジェネリックであるボツラックス®を用いて同等の治療を行なっております。
ボツラックス®とは、韓国のHugel社が製造したA型ボツリヌス毒素を成分を含むボツリヌストキシンです。韓国食品医薬品安全庁(KFDA)によって認可されており韓国では安全性の保証もされています。

治療の流れ

  1. カウンセリング・診察
    医師がカウンセリング・診察を行います。
  2. 施術
    10分程度で終了します。手のひら・足の裏は麻酔クリームを約15分塗布後、注射します。
    麻酔クリームは標準と強力がございます。(料金は異なります)
  3. 会計
    会計窓口でお会計をして終了です。

副作用と注意点

副作用はまれとされています。原発性腋窩多汗症患者を対象とした国内臨床試験において、総症例144例中発汗3例(2.08%)、四肢痛1例(0.69%)であったとされています。
手のひらに関しては握力が低下するなどの報告があります。
注入部位が赤くなることがありますが、数時間でなくなります。
注入部位が内出血する場合があります。1週間程度で分からなくなります。
妊娠中や授乳中の方は受けることはできません。